音楽好きな自分は、i-podが出た時に真っ先に飛びつきました。
数百曲も入るような夢の携帯音楽端末が出たと興奮したのを覚えています。
i-podを利用しながら心の中で思っていたのは、携帯電話と合体してくれると
荷物が減るし最高だなということでした。
それから程なくしてiPhoneは登場しました。
欲しくて欲しくてたまりませんでしたが、懐事情などもあり我慢していました。

しかし、第3世代のiPhoneであるiPhone3GSが出た時、ギリギリまで来ていた
iPhoneへの想いが爆発してしまいました。
とある祝日、少し早目の飲み会に出席した後、ほろ酔い気分で僕は家電屋に入って
いきました。
酔った勢いとiPhoneへの想いが交じり合った結果、僕はiPhoneを購入していました。

携帯電話に大量の音楽を入れることができるという興奮がまず初めに押し寄せて
きましたが、その後、もっと強烈な興奮が訪れました。
これは、携帯電話ではなくて、小型のパソコンではないか。
音楽とインターネット、僕が好きで好きでたまらないものを手のひらにいつも
持ち歩ける、とんでもない相棒を手に入れたという気分でした。

僕はiPhoneを会社で、飲み屋で誇らしげに操作しました。
その美しいフォルムを見て欲しいということもあり、
僕のiPhoneにはケースをつけず、裸で持ち歩きました。
iPhoneを持っていることで、時代の先端に踊りでた気分でした。
当時は会社でもiPhoneを持っている人がいなく、皆が僕のiPhoneを見て、
その使い心地を聞いてきました。
仕事先で調べ物があればスッとiPhoneを取り出し回答する。
僕はiPhoneのおかげで、少しできる男になることができました。

あまりにも色々な所を、しかもケースもつけずに持ち歩いて
いたため、僕のiPhoneは次第に傷が突き出し、ある時画面が割れました。
画面が割れた頃、僕のiPhoneマジックは終わりを告げようとしていました。
周りの多くの人達も遅ればせながらiPhoneを持ちだしたのです。

結局画面が割れたまま半年ほど使い続け、僕を束の間ではあるけど
先端を走るデキる男にしてくれたiPhoneはお役御免となりました。
それから何台かiPhoneを買い換えています。
使い心地もどんどん良くなってきました。
それでも、あの当時僕があのiPhoneと駆け抜けた時のような興奮を与えてくれる
機種には未だ出会っていません。