6歳の息子は発達障害があり会話ができません。
コミュニケーションをとることが難しいので、興味関心も他の6歳児とはかなり違っているのですが、
それでも現代っ子なのか、スマホには興味深々です。
私のiPhoneは、家にいる間はほぼ息子のオモチャと化していて、どこでどう覚えたかYouTubeで好きな歌を
聞いたり、アプリで遊んだりしています。

iPhoneが使えるなら、会話が難しい人の代用でとしてアプリが使用できると聞き、調べてコミュニケーション支援ツール
「ねぇ、 きいて。」をダウンロードしてみました。
例えば
「おなか すいた」「おちゃ のみたい」「おはよう」
などタッチすることで気持ちを表現することができます。

しかし、人に使えるには絵で判断しなければいけないことと、まず伝えるという気持ちがなければいけないので
まだ息子には難しかったようで、「ねぇ、 きいて。」も遊びの一つとして、全然関係ない場面で
「おめでとう」「おやすみ」「がっこう いきたい」
などとただ音として楽しんでいるようでした。
使いこなすのは難しいかな?と思いつつ、余裕があるときには、ご飯の前に
「ごはん たべたい」
を一緒にタッチしたり、細々と続けてはきましたが1年くらい経ってもほとんどはオモチャのままでした。

ある日の夜、子どもが蛇口の水を出しっぱなしにして、たぶん気付いたときには何時間も出しっぱなし
だったであろうと思われました。よくあることで水道代に頭を痛めていたので、私はカンカンに怒ってしまいました。
「水は止めなきゃだけでしょ」「いい加減にしてよ」
怒りがヒートアップしても、息子には通じずニヤニヤしています。
それが余計に腹立つのと、伝わらないもどかしさや情けなさで涙が出てきて、しばらく息子を放って
他の部屋でクールダウンしていました。

いつものように言葉にならない独り言を言いながらiPhoneで遊んでいる音がします。
しばらく経ってやけに静かになり、iPhoneの音だけが聞こえます。
耳をそばだててみると「ねぇ、 きいて。」で遊んでいるようでした。