私の祖母は85歳になります。
祖父を亡くして約10年、一人で暮らしていました。
最近、足腰が弱ったのか転倒することも多くなり、私たち孫夫婦が同居することになりました。
正直、自分の祖母とはいえ、うまくやっていけるのか心配だった私。
快く、主人は引き受けてくれましたが、若い頃から気の強い祖母だったので、不安しかありませんでした。

そうは思っても、時間ばかりが過ぎ、今年の10月から同居スタート。
そういえば、以前、炬燵で祖母と話をしながらiPhone操作していたら、たちまちに不機嫌になったことがありました。
「私の分からないことは、私の見えないところでやってちょうだい!!」

こんなこと言われたことも忘れていた私は、ある日の祖母との時間にもまた同じことをしてしまいました。
主人も仕事の関係で、祖母の前でメールなどもしていましたので、不機嫌になることなどすっかり頭にありませんでした。
思い出した私は、はっとして「ごめん!やめるね!」と、咄嗟に座布団の下に隠しました。

すると祖母が、「それはきっと便利なんだろうねぇ。おばあちゃんも指ですぃーっとできんのかな?」と言うのです。
私は耳を疑いました。
あの祖母が。。

私のちょっとやってみる?と、少しだけ教えてあげました。
「こんなの生まれて初めてだ!!」
と、目を輝かせ、そのうえ自分も一台ほしいと言いました。
普段、昼間は私たちが仕事なので家に一人の祖母。
仕事中、電話には出れないけど、メールしてもらえたら嬉しいと伝えました。
すると「やってみたい」の一言。

本音は、使いこなせなくて、また不機嫌になったり、お金ももったいないんじゃないかと悩みました。
しかし、案ずるも生むが易しとは正にこれで、なんと祖母のiPhoneライフはうまくいっているのです。

うまくといっても、本当に簡単なメールと「今から帰るね」と、電話で話すだけですが。
でも、かかってくる電話も本当に嬉しいらしく、こんな板から声がする!と喜んでいます。

主人との三人の時間も、みんなで使い方を教えあい、新しい絵文字なんか見つけると祖母は大喜び。

そんな日々が始まった私の日課は、仕事の夕方メールを見る事。
祖母からのメールは、いつも決まってこんな感じです。

「お昼はサンドイッチ食べました。何時に帰ってくるの?夕飯は簡単でいいからね。」

これからの三人の日々も、各々楽しみでなりません。