数年前、都内から遠く離れた土地に引っ越してきた時のことです。

春先だというのに珍しく雪が降っており、そんな経験のない主人とびっくり。荷物の搬入が終了したのが夕方でしたので、近くのお店で夕飯を済ませ、その日はダンボールだらけの部屋で寝ました。

と言うのも、主人は翌朝からさっそく仕事、しかも3泊の出張というスケジュールで、荷ほどきは私ひとりでやらなくてはいけない状況でした。本来でしたら、搬入が午後早い時間に終わる予定だったのですが、交通事情で6時間程遅れてしまったこともあり、その日は洗濯機を稼動できる状況にするだけで精一杯でした。

翌朝、早朝から主人は出張へ行ってしまい、ひとりでの切ない荷ほどきが始まりました。その日も雪で、なんといっても寒い!そして天気のせいもあるのですが日中なのにどんよりと暗く、部屋の中は洗濯物とダンボールの山で、段々と気も滅入ってきました。

機械音痴の私は、テレビやオーディオの接続などできるはずがなく、音のない空間に嫌気がさしていました。夫に無理を言って、どちらかでも接続してもらえぼ良かったと強く後悔していました。

そんな中、そうだiPhoneがある!と突然思い出しました。お気に入りのアルバムを主人が何枚か入れてくれていたので、まずはそれを聞くことにしました。

音楽があると、しかも自分の好きなアーティストの音楽だと、こうも作業が捗るのかと驚くほどやる気が出てきました。このアルバムが終わるまでにここを片付けようとか、歌いながら作業をしたり、進捗状況を写真に撮って主人へ送ったり。さっきまでの寂しい気持ちは何処へやら、でした。

その後、iPhoneで近くのスーパーやドラッグストアを探して色々買いそろえ、何とか生活をスタートできるレベルまで片付けることができました。出張から帰ってきた主人は「こんなに進んだの?」と驚きつつも嬉しそうな様子でした。

知らない土地に来てわかった、iPhoneの実力。それは、場所が変わっても、いつもの生活が始められるよう、サポートしてくれることです。